いよいよ2025年も終わりが近づいてきました。
通常の年末年始以上に今年は、
2017年「１」の年︎（2＋0＋1＋7＝10, 1＋0＝1）から始まった
数秘術的な9年サイクルの締めくくりの、「９」の年であり、
今年の終わりが近づくとともに、
大きな変容・卒業・終了のエネルギーが降りてきています。



さらに、天文界隈のニュースでは、
「3I ATLAS（アトラス）」と呼ばれる、太陽系外から飛来した
インターステラー（星間）天体が、12月19日には地球に最接近することで話題になってもいます。


占星学的に解釈するなら、太陽系外からやってきた天体とは、
私たち人間の通常の意識範囲の外、
より高次元の意識レベルからの「ノック」のようなもの。


スピリチュアル的にいうならば、人間的常識を超越した宇宙的秩序が、
私たちをアセンション方向に導くために送り込んだメッセンジャー、
ある意味で天使のようなものと言ってもいいでしょう。


物理的現実で起きていることは全て、
精神的現実で起きていることの投影ですから、
こうした天文的な出来事の本質的な意味は、
私たち自身の意識が、自分たちを超えた知性や精神の存在に気づこうとしている、
ということだと言えるでしょう。


「3I ATLAS」の「3I」とは、
「3rd Interstellar object」の頭文字。
つまり史上３番目の、太陽系外からの飛来天体であるという意味です。

ということは、１番目と２番目の飛来天体もあるわけですが、
実は「1st Interstellar object」、
史上初めて太陽系の外から地球へやってきた天体が発見されたのが、2017年。
つまり、今回の9年サイクルの始まりの年でした。

「1I/ʻOumuamua（オウムアムア）」
と名付けられたこの最初の来訪者は、
2017年の10月15日、地球に最接近し、そこから4日後に
ハワイの天文台によって発見されました。

太陽光をほとんど反射しない暗い表面と、
不可思議な加速現象を見せ、宇宙船説が取り沙汰されました。


続く「2nd Interstellar object」、
つまり史上２番目の星間天体は「2I/Borisov（ボリソフ）」。
2019年の8月に発見され、同年12月28日には地球に最接近しました。

占星学的にはちょうど、
冥王星と土星が山羊座でのコンジャンクションに向かっていた時期で、
社会構造の大変革、境界︎（ボーダー）の揺らぎ、外部からの情報やウイルスなどの侵入
といったキーワードで当時も読み解かれていました。

そしてちょうどその頃から、新型コロナウイルスのパンデミックが始まったのでした。


ちなみに、2017年については、
前年の12月にヒラリー・クリントンを破ってトランプが初当選。
彼の実際の大統領就任と一期目の始まりが2017年からでした。

日本でも、故・安倍元首相と自民党が大勝利を収め、
ヨーロッパでも右翼政党が躍進するなど、世界的な保守回帰
およびリベラルの衰退が始まったのが2017年、と言えると思います。

また、サイエンスの世界では、現在のAIブームを決定づけた基盤技術
「Transformer」が誕生したのも2017年です。



神秘思想的にも、「１」・「３」・「９」の年にもたらされる
星間天体からのメッセージというのは意味深いものがあります。

この３つ組みの数字は、カバラやスーフィー、ヘルメス学、東洋思想の伝統でも
「創造の基礎三角形」と捉えられるシステムを象徴するからです。

万物の根である「１」が、
他者との関係性を作り三位一体の「３」という原型を形成する。
そして三位一体が自身をさらに三重化する「９」において「完全創造」となる。


三重化されたトリニティ。
三界を統べるものとしての王。
ヘルメス・トリスメギストス（三倍偉大なヘルメス）。


これらのシステムを起動するかのように、

2017: 一なるものの種（オウムアムア）
2019: 生成の三（ボリソフ）
2025: 完了の九（アトラス）

と星間天体が飛来していることになるわけです。


2017年〜2025年の9年サイクルとは、
そう考えると、かなり大きな価値の転換・解体が起きたのではないでしょうか。


人間主義の理想論としてのリベラルが力を失い、
個人が個人の幸せや財産を追求して右肩上がりに成長するという物語が色褪せ、
世界的な経済システムや流通がパンデミックで一時麻痺し、
AIの台頭は、創作や著作権の境界を曖昧にしました。

乱暴にまとめると、やはり「自我」という在り方の絶対性自体が、
大きく揺さぶられた9年だったと思います。


それは同時に肥大した自我としての国家や、企業の在り方も、
揺さぶったのだと思います。


もちろん、揺さぶられた反動としての保守回帰や、
旧来の価値観を懐古的に取り戻そうとする運動も出てきています。

しかし同時に、もう決して後戻りできない変化が
心に起きてしまったという感触も、確かにあります。


そしてそれらの全ては、自らの心の中で起きていることです。


否応のない変化に押し迫られ、
まだかつての自我の在り方にしがみついていたいという気持ち。

変わりたいけれど、変わりたくないという気持ち。

また同時に、スピリットとしての鮮麗な波長が戻ってくる嬉しさ。

それが喜ばしいと共に、現状のていたらくへの虚しさ。


12月に最接近する３番目の使者は、
私たちに何をメッセージしているのでしょうか？


宇宙的な変化の時を、
それでもまだ、肉体・物質の次元をもって体験しようとする私たちは、
新しい9年サイクルの世界を、どう生きればいいのでしょうか？


波動的現実と、物質的現実。
スピリチュアルな部分と、マテリアルな部分。

その二つの間に、ある解釈を与え、
架け橋をかけ、見通しをよくする。


ホロスコープやタロットカード、カバラや神秘思想の数々は、
そのためにあるツールだと、私は考えています。


冬至。
太陽高度が最も低くなり、昼の時間が最短となる日。

だからこそ、太陽系外の星々のメッセージは鮮明に聞こえてきます。

生まれてくる前の私。
物質的次元の知覚の束を、まだ背負う前の私が残した
様々な計画・意図が、ホロスコープには刻まれています。

自らの、波動的現実の意図を聴いて、
2026年以降の世界を先に見物してみませんか？


そして、2017年からの9年サイクルで得たメッセージを確認して、
３つの星間天体がもたらしたものを自覚に上げてみませんか？


スピリットとしての本質を持ちつつ、
物質的現実を生きること。


その具体的意味は、一人ひとり違っているはずです。
ホロスコープからそれを探って、2026年以降の新たなシナリオを描いてみませんか？